The Man with the Bassのツアーで来日したのが、86年?友人にとってもらったチケットが何故かホール1F中央の最前列。足でカウントを取る音がアンプを通さずに聞こえてくる。初めて生で聞くジャズに強烈なショックを受けた。その後何日も頭が痛かったのを今でも覚えている。ステージの終了後、誰も居なくなったホール、果てた状態で席についていると、ロンカーターをはじめとするツアーメンバーが楽器を直しに再びステージに現れた。何か話し掛けたかったが、英語は喋れない。でもこんなチャンスは2度とない。やっとの思いで「thank you」とだけ口にすることができた。「see you」と長身の紳士が笑顔で応えてくれた。
帰りに繁華街の屋台でラーメンを食べた。
何口かすすると底の方は麺が固まっていた。
この日は自分が少し大人になった気がした。