有料道路のゲートをくぐった時には、もう陽が落ちて真っ暗だった。
国定公園の中とは気付かずに、展望台のようなところで車を止め、
テントを張り、湯を沸かしラーメンをすすった。
朝までひと寝入り。
朝起きれば、予想もしなかった光景が目の前にある。
立ち込めている雲は、足元遥か下に。
朝陽はどこまでも眩しくて、そして奇跡のように新たな日を誕生させる。
こんなにも美しいモノは見たこともない。
信仰はないが、神の圧倒的な存在を感じる。
こんな瞬間がないと、生かせてもらっている感謝を忘れる。
不遜なココロを恥じる。でもすぐ忘れる。