小樽の港に着くのが朝の4時頃。当時のフェリーは敦賀を23時半頃に出航した。約30時間かけてゆっくりと北に向かう。船倉にはたくさんの車とたくさんのオートバイを積んでいる。
旭展望台が港のすぐ近くにあった。空が青くて気持ちいい。
硝子細工の店や寿司屋は大きなバスから降りてくるたくさんの人をひたすら受け容れて、はきだしている。日本人は旅に出ると何かしないと気が済まない。観光地に行って、写真を撮って、土産物を買って。あわただしく移動して。
損得なのか、貧富なのかはよく分からない。
でも、モノも大切。想い出も大切。
モノが想い出になる事もある。
想い出からモノを大切にする事だってある。
笑いながら、退屈しながら、ただただ真っ直ぐな道を走る。